社長コラム

時効を迎えて明らかになる真実

2010.12.06

2009年の春の話である。

 
もう時効だから(私の時効は早い)白状しよう。

 
その時、私は会社の近所を歩いていた(遊んでいたわけではない)。ポケットの中で携帯がプルプル震えたので取り出すと会社からだ。

 
「酒造組合から電話がありましたが、今どちらですか?」。
まずい!今日は一時半から酒造組合で会議だった。
時計を見るとすでに一時半を過ぎている。酒造組合は立川だ。急いでも一時間かかる。とりあえず酒造組合に電話すると玉木さんがでた。玉木さんは酒造組合の誇るベテラン女子職員である。

 

「そろそろ会議がはじまりますが、今どちらですか?」。
この質問に「まだ会社にいます」という答えは間抜け過ぎる。
苦しまぎれに「事情によりその質問にはお答えできかねます」と答えたら、ちょっと間をおいて「お察しします」と言われた。玉木さんの声は微妙に嬉しそうだった。私は電話を切り、車と電車を乗り継いで酒造組合に向かった。

 

酒造組合において、会議は私のいるいないに関係なく進行しており、その後無事に終了した。

 

ところで、玉木さんは会議の他のメンバーに私が遅れることをどのように伝えたのだろうか。ちょっと気になる。玉木さんが嬉しそうだったのは”私の苦しい心の内を察したから”だろう。それなら、心優しい玉木さんは「緊急の事情で一時間くらい遅れるそうです」と言ってくれたのではないか。
しかしひょっとすると「現在地についてはお答えいただけませんでしたが、たぶん一時間くらいで到着されるでしょう」と言った可能性もないとはいえない。

 

時効になった今、真実が明らかにされる。

 

玉木さん覚えていますか?
覚えていたら教えてください。でも忘れているでしょうねえ、そんなこと。
いずれにしてもお世話になりました。

 

【追記】
玉木さんに確認しましたらところ、覚えていました!
「急な来客があり、ちょっと長引いているみたいで、一時間くらい遅れるそうです」と皆様にお伝えしたそうです。 機転が利いた素晴らしい対応ですね。
さすが、玉木さん。                      

二代目社員A

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