順一郎のやつれ日記

vol. 4/我が子の成長

『我が子の成長』

「我が子の成長が感じるのはどういう時か」という質問に対し「親の言うことを聞かなくたった時」という答えは笑えるが身につまされる。子供は子供でいて欲しいってのはありますね、やっぱり。

うちのお盆は七月である。お盆には墓参りにいかなければならない。今年は十三日の日曜日に行った。参加者は私と嫁さんとNo.4のミカコ(花の女子高生)の総勢三名である。去年まで参加していたNo.3のチーボーは嫁さんの「バチがあたっても知らないよ」という言葉を振り切りアルバイトに去った。最近の彼女はまずアルバイトありきである。「いたりいなかったり」「気が向いたら」のNo.1、2は最初からあてにされていない。

話は変わるが先日「ナイス蚊ッチ」というバトミントンのラケットの形をした虫取り装置を購入した。

400円くらいだから、まぁおもちゃである。面が金網で、グリップに電池が内蔵されている。スイッチを押し、飛んでいる虫めがげラケットを一振りすると「ジッ」という音がして、標的が感電死する仕組みである。理論上は完璧だが、虫を発見し、「ナイス蚊ッチ」を取り、振り向いた時、虫はすでにそこにはいない場合が多く、実はあまり役に立たない。
昔の武士のように常に腰に差しておけばいいかもしれないが、これはそうとう格好悪いと思われる。

さて、墓参りに蚊はつきものである。ミカコは半ズボンにTシャツという蚊の立場からすると「飛んで火に入る夏の虫」なスタイルだがそこは今時の娘、その女子高生足は虫よけスプレーによって完璧にバリアーされている。自分はどうしようかと思っているうちにいざ出陣。嫁さんから米と線香と100円ライターの入った紙袋を渡され、ふと「ナイス蚊ッチ」を持って行くことを思いつき紙袋に入れた。
それを見たミカコ、
「お父さん、お墓参りに行くのに殺傷の道具を持っていくのはどうかと思うよ」。

あーなんて気の利いたことを言ってくれるんだ、君は。

子持ち暦24年、子供は「気が付いたら成長していた」という形で成長するものと思っていたが、今回は「我が子の成長」を実感した。ちょっと前までこれから行こうとしているお寺の保育園に通っていたのに・・・・・・・よくぞお育ちになりました。我が子の成長を目の当たりにして感無量、ついでに感じる敗北感。

私はその日「ナイス蚊ッチ」を紙袋から出すことが出来ませんでした。(そのかわり手ではたきました、何匹か。蚊が少なかったのは幸いでした)。

ちなみに「ナイス蚊ッチ」を殺傷の道具と言い切ったミカコは、高校でバトミントン部に所属しており、自分に襲いくる蚊には一切容赦しない、我が家随一の「ナイス蚊ッチ」の使い手です。

(2008.08.11)

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