順一郎のやつれ日記

vol. 2/キジオ、ハローグットバイ

『キジオ、ハローグットバイ』

家のそばの小道を車で通過中、小さな黒い固まりを発見。

小道にころがる不自然な物体は未成熟な生体の可能性高し。車止め確認すると案の定、鳥の子供。大きさソフトボール大、焦げ茶の羽の間から黄色の糸のようなひよこの名残りがぴろぴろ出ている。ガキのくせにでかい。小鳥ではない。羽の色からするとトンビの類ではないか。

ちょっと興奮。

動物愛護の観点からも、単なる興味の対象としても捨て置けず。捕獲を試みるが、いざとなると1メートル羽ばたき移動するので素手による捕獲あきらめ一旦帰社。

会社に到着し即座に事務所の大黒君を捕獲責任者指名。
捕獲は時間との戦い。大黒君は躊躇なく仕事を中断し、段ボール箱と魚網を用意。関係あるかなしか、大黒君は家にハムスター五、六匹飼育。準備完了し二人現場に走る。

到着するも捕獲すべき対象なし。

すでに移動してしまっているか。周囲を探すうち梅畑の中を這いずりまわる対象発見、捕獲活動に入る。中学生とおぼしき一団「あいつら何をしているんだろう」という目で見るも気にせず。梅畑での網による捕獲作戦は瞬殺成功、対象は速やかに段ボールに移され計画終了。

段ボール入り対象は事務所でしばしおもちゃにされた後、空室のウサギ小屋に移動。捕獲責任者と私、小型のミミズ三匹とオタマジャクシ三匹を与えたところミミズについて完食、オタマジャクシも二匹食べる。その後、種類についてキジ鳩(山鳩)であることが判明。少々がっかりするも、そうであるならいずれ食用とする手もあり。
キジ鳩は雑食だが食物の種など主食と情報。事務所のくみこさん小屋にご飯投入。タオル敷かれ水置かれ、その後鳩の餌置かれ、腹がきつくなったキジオ(仮名)は嘴を胸につっこんで眠る。

翌朝、キジオの生存を確認、ミミズを一匹与え都内で行われる業界の総会に向かう。総会中、携帯メールにて捕獲責任者から飼育責任者に変更になった大黒君に給餌を依頼。しばらく後、振動モード携帯に返信あり。

「すいません、飛んでっちゃったんです」
「ガチョーン」とメール返す。

昨日までうずくまっていたキジオは能力的な問題より、空腹で動けなかった公算強し。飼育責任者はハムスターと同様にキジオを手に乗せ給餌した可能性大。小屋の扉は開け放たれているもハムスターではあるまいし帰ってくるはずなし。飼育責任者解任(飼育対象なし)。
以上、報告終わり。

(2008.06.09)

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